【Spring Boot】環境を構築して「Hello World」する方法

概要

独自フレームワークの現場で長らくSpring Bootを触れておらず、ちゃんとしたJava開発も行っていないため、初心にかえって環境構築とSpring Bootで「Hello World」を表示させてみた。
※Javaのバージョンが8で止まっている現場のため、いろいろと新鮮だった

eclipseのダウンロード

Javaを使用して開発を行うためには、基本的にeclipseというツールを使用する。
eclipseは統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment)と呼ばれ、Javaを開発する際のエディタやコンパイラなど必要なものがそろったツールになる。

以下のリンクより、eclipseをダウンロードする。
尚、ダウンロードするものはeclipseと便利なプラグインがセットになっている「Pleiades All in One」が対象になる。

 

ダウンロードの流れ

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_ダウンロードサイト
▲最新版を選択した

 

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_all_in_oneを選択
▲Full Editionを選択する

 

ダウンロードしたら任意の場所に解凍する。
手動で行う場合、7zipで解凍することが推奨されている。

圧縮・解凍ソフト7-Zipは、7z、ZIP、RAR、LZH、ISO、TAR、DMG、MSIなど、さまざまなデータフォーマ…

過去に7zipで解凍しないとeclipseを起動する際にエラーになったことがある。
尚、2023の最新版では、解凍したexeファイルをダブルクリックするだけで解凍できる模様。

eclipseの起動

解凍したフォルダ内のeclipse.exeを実行してeclipseを立ち上げる。
workspaceはCフォルダ配下を参照させる。

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_eclipse表示
▲eclipse初回起動時

 

Spring Bootのプロジェクト作成

Spring initializr

Spring initializrを使用してプロジェクトを作成する。
後で作成したプロジェクトをeclipseにインポートする。

以下の設定内容でSpring Bootプロジェクトを作成する。

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_spring_initializer表示
▲Javaのバージョンを20にするとエラーが起きたので17で作成している

 

Hello Worldする

作成したSpring Bootプロジェクトをeclipseにインポートして「Hello World」を表示させるWEBアプリを作成する。

プロジェクトのインポート

作成したプロジェクトをworkspace配下に移動する。
eclipseからプロジェクトを作成したりインポートする際には、基本的にCフォルダ直下のworkspaceの中に資材を格納する。

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_workspaceフォルダ配下に格納
▲Spring Bootプロジェクトをworkspace配下に格納

 

Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_プロジェクトのインポート
▲eclipseを開き、workspaceに格納した対象のプロジェクトをインポート

 

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_Mavenプロジェクトのインポート
▲Spring BootプロジェクトをMavenプロジェクトで作成したため上記を選択

 

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_参照ボタンを押下する
▲参照ボタンを押下する

 

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_sprintフォルダを選択する
▲workspaceフォルダ配下に格納したSpring Bootプロジェクトフォルダを選択する

 

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_デフォルトファイル
▲最初から用意されている上記ファイルを実行することで、サーバーを起動できる

 

Hello Worldをプログラム

GETリクエスト(http://localhost:8080/)が送られてきた際に、「Hello World」を返却するプログラムを作成する。

Demo01Application.java


package com.example.demo01;		
		
import org.springframework.boot.SpringApplication;		
import org.springframework.boot.autoconfigure.SpringBootApplication;		
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;		
import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;		
		
@SpringBootApplication		
@RestController		
public class Demo01Application {		
		
	@GetMapping("/")	
	public String index() {	
		return "Hello World";
	}	
		
	public static void main(String[] args) {	
		SpringApplication.run(Demo01Application.class, args);
	}	
		
}		
 

 

「@RestController」をクラスにつけることで、WEBアプリケーションのリクエストを受け付けるコントローラークラスとして設定できる。

「@GetMapping(“/”)」はURLが「http://localhost:8080/」でGETリクエストを受けた際の挙動を紐づけるアノテーションになる。
今回は”Hello World”という文字列をブラウザに返却するコードを記述している。

 

ブラウザで「Hello World」を表示させる

以下の手順でサーバーを起動する。

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_サーバー起動
▲プロジェクト名右クリック>実行>Spring Bootアプリケーション

 

サーバーを起動できたら、ブラウザを開いて「http://localhost:8080/」にアクセスする。

【Spring Boot環境を構築して「Hello World」する方法】_hello表示成功
▲「Hello World」の表示成功

 

補足

Mavenについて

Mavenとはビルドライフサイクルを管理するツールのこと。
ビルドを自動化したり、必要なプラグイン等の管理や資材のダウンロードを行ったりしてくれる。

ビルドとは

ソースコードから実行可能なアプリケーション(WARファイルなど)を作成すること。
ビルドする工程は大きく分けて以下の3つとなる。

①作成したソースコードをコンパイルしてバイトコードを作成する
②WEBアプリケーションにデプロイするためのWARファイルにまとめる
③WEBアプリケーションサーバにデプロイする

 

①作成したソースコード(java)をコンパイルしてバイトコード(class)を作成する

作成したJavaのソースコード(.java)をバイトコード(.class)に変換する。
バイトコードはJVM(Java Virtual Machine)上で実行される。

②WEBアプリケーションにデプロイするためのWARファイルにまとめる

コンパイルされたバイトコードや資材を圧縮する。
jsp、Servlet、ライブラリ、静的資材(HTML、CSS、画像等)など、WEBアプリケーションを動作させるためのすべてのファイルがまとめられる。

③WEBアプリケーションサーバにデプロイする

サーバが起動する際に、WARファイルが展開されてJVMがバイトコードを実行する。

 

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